2025 インフルエンザワクチン接種  

 

 

当クリニックのインフルエンザワクチン任意接種について

 

接種は令和7年10月1日から予約をいただいた方から開始します。接種ワクチンは、従来の不活化ワクチンか 経鼻弱毒生ワクチン (フルミスト:2 歳〜18歳)か どちらかに決めてご予約下さい。

 

 ワクチン製造株

【 不活化ワクチン 】

A型株 A/ビクトリア/4897/2022 (H1N1)  

     A/パース/722/2024 (H3N2)

B型株  B/オーストリア/1359417/2021 (ビクトリア系統)

経鼻弱毒生ワクチン 】

A型株 A/ノルウェー/31694/2022 (H1N1)  

     A/タイ/8/2022 (H3N2)

B型株  B/オーストリア/1359417/2021 (ビクトリア系統)

 

下のような施行要領とします

 

予約 電話もしくは窓口で予約をお願いします。予約がない方はすぐにはできません。できるだけ事前に予診票を受け取り、接種当日に記載したものを持参してください。不活化ワクチンの場合は1回目、2回目を同時に予約できます。 または1回目接種のあと2回目の予約もできます。

 

接種日時: 予約時に原則として予防接種時間帯に希望の日時で指定しますが、接種人数が多い場合には融通して別に時間を設けます。経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト)は納入の都合により希望の日時にできないこともあります。

 

接種量・回数: 

【 不活化ワクチン 】

6か月〜3歳未満は0.25mlを、2〜4週間(3〜4週間が望ましい)あけて、通常2回接種

3歳〜13歳未満は0.5mlを、2〜4週間(3〜4週間が望ましい)あけて、通常2回接種

13歳以上は通常0.5mlを1回接種

経鼻弱毒生ワクチン 】

2 歳〜19歳未満 両鼻腔に0.1mlずつ噴霧 1回接種 方法 ←クリック

 

接種料金: 

【 不活化ワクチン 】 

 6か月〜3歳未満1回 4,000円 3歳以上1回 4,500円

経鼻弱毒生ワクチン 】  8,000円

 

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経鼻弱毒生インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液)の接種をご希望の方へ
 

 ワクチンの効果と副反応
 本ワクチンはインフルエンザウイルスを弱毒化した生ワクチンです。接種後に体の中で増えたワクチンウイルスに対する免疫ができ、インフルエンザウイルスの感染を予防します。
 一方、本ワクチンの接種に伴う副反応として、鼻閉・鼻漏、咳嗽、口腔咽頭痛、頭痛などがみられることがあります。
また重い副反応としてショック、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、血管性浮腫など)や、海外ではベル麻痺を含む脳神経障害、脳炎、けいれん(熱性けいれんを含む) 、ギラン・バレー症候群(手足に力がはいらない、しびれ、食べものが飲み込みにくい、呼吸が苦しいなど)、血管炎(発熱、頭痛、倦怠感、紫斑、紅斑など)などが報告されています。
 なお、副反応による健康被害が生じた場合の救済については、健康被害を受けた方または家族が独立行政法人 医薬品医療機器総合機構法に基づいて手続きを行うことになります。
 詳しくは独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のホームページ(https://ww.pmda.go.jp/)をご覧ください


 予防接種を受けることができない方
1)明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)
2)重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
3)過去に本ワクチンに含まれている成分で、アナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のひどいじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)を起こしたことがある方
4)明らかに免疫機能に異常のある疾患をお持ちの方、免疫抑制をきたす治療を受けている方
5)経口または注射の副腎皮質ホルモン剤を使用している方
6)妊娠していることが明らかな方
7)その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方


 予防接種を受ける際に医師と相談していただく方
1)ゼラチン含有製剤またはゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、血管性浮腫など)などの過敏症を起こしたことがある方
2)心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患などの基礎疾患のある方
3)過去に予防接種で接種後2日以内に発熱、全身性の発疹などのアレルギーを疑う症状がみられた方
4)過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
5)過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、または近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
6)重い喘息のある方または喘鳴の症状のある方
7)薬の服用または食事(鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のもの)で発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある方
8)発育が遅く、医師、保健師の指導を受けている方
9)妊娠中または妊娠の可能性のある方(接種前1か月間避妊していない方)、授乳中の方
10)サリチル酸系医薬品(アスピリンなど)、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を服用している方


 予防接種を受けた後は以下の点に注意してください
1)接種後は、ショック、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、血管性浮腫など)が起こることがありますので、医師とすぐ連絡が取れるようにしておきましょう。
2)接種当日は過激な運動は避けてください。また、健康状態に十分注意し、体調の変化、高熱などの異常な症状を呈した場合には、すぐに医師の診察を受けてください。なお、接種当日の入浴は差支えありません。
3)妊娠が可能な方は、接種後2か月間は妊娠をしないように注意しましょう。
4)接種後1〜2週間は乳児や重度の免疫不全の方との接触を可能な限り控えましょう。

 

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iインフルエンザワクチンQ&A

 

Q: インフルエンザ不活化ワクチンのメリットとデメリットは?

A: インフルエンザ不活化ワクチン(注射タイプ)は、日本で最も広く使われている予防接種の形式です。ウイルスを「不活化」=増殖できない状態にして使用するため、安全性が高いのが特徴です。必要な人にとっては非常に有効なワクチンですが、接種のタイミングや体質によって効果に差が出ることもあるので、医師と相談しながら選ぶのがベストです。以下にメリットとデメリットをまとめます。
■ メリット
• 安全性が高い
生きたウイルスを使わないため、感染のリスクがなく、免疫力が低い人でも接種可能。
• 全年齢に対応
生後6か月以上の乳幼児から高齢者まで、幅広い層に使用できる。
• 重症化予防に有効
発症を完全に防ぐわけではないものの、感染しても症状が軽く済む可能性が高い。
• 長年の使用実績
安定した効果と副反応のデータが蓄積されており、医療現場でも信頼されている。
■ デメリット
• 注射による痛みや腫れ
接種部位に痛みや腫れが出ることがあり、特に子どもにはストレスになることも。
• 効果の持続期間が短め
一般的に3〜4か月程度で抗体価が低下するため、毎年の接種が必要。
• 免疫獲得まで時間がかかる
接種後、抗体がピークに達するまで約1か月かかるため、流行前の早めの接種が推奨される。
• 発症予防効果は限定的
健康な成人では70〜90%の予防効果がある一方、高齢者では40〜55%程度にとどまることも。

 

Q: インフルエンザ経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト)のメリットとデメリットは?

A: インフルエンザ経鼻弱毒生ワクチン「フルミスト」は、注射ではなく鼻にスプレーするタイプのワクチンで、特に子どもたちに人気が高まっています。フルミストは、注射が苦手な子どもや、自然な免疫獲得を重視する家庭にとって魅力的な選択肢です。ただし、対象年齢や健康状態によっては不活化ワクチンの方が適している場合もあるので、医師と相談しながら選ぶのがベストです。

以下にそのメリットとデメリットをわかりやすくまとめました。
メリット
• 痛みがない
注射ではなく鼻腔に噴霧するだけなので、針を使わず痛みゼロ。注射が苦手な子どもに最適。
• 粘膜免疫が得られる
インフルエンザウイルスが侵入する鼻や喉の粘膜で免疫がつくられるため、自然な防御が期待できる。
• 高い予防効果(特に2〜7歳)
小児では注射型よりも高い予防効果が報告されており、1回の接種で済むのも魅力。
• 海外での豊富な使用実績
米国や欧州では長年使われており、安全性と効果に関するデータが蓄積されている。
デメリット
• 接種対象が限定的
日本では「2歳以上19歳未満」に限られており、大人や高齢者は対象外。
• 副反応の可能性
鼻水・鼻づまり・くしゃみ・軽い発熱などが起こることがあり、喘息持ちの子には注意が必要。
• 生ワクチンのため制約あり
妊婦、免疫不全者、アスピリン服用者などは接種不可。接種後は免疫力の弱い人との接触も注意。
• 費用が高め
一般的な注射型ワクチンよりも高額で、助成の対象外となることが多い(例:1回9,000円前後)。
 

Q: インフルエンザに既に罹患してしまったが、インフルエンザワクチンをしたほうがよいか?

A: すでにインフルエンザに罹患した後でも、インフルエンザワクチンの接種は推奨される場合があります。その理由は以下の通りです。
接種を検討すべき理由
• 複数のウイルス株に対応
インフルエンザワクチンは通常、A型2種・B型1種の計3株に対応しています。
つまり、すでに1つの株に感染していても、他の株に再感染する可能性があるため、ワクチンで残りの株に備える価値があります。
• 重症化予防の効果
ワクチンは感染そのものを完全に防ぐわけではありませんが、重症化を防ぐ効果が期待できます。特に高齢者や基礎疾患のある方には重要です。
• 流行が続く限りリスクは残る
インフルエンザの流行は数か月続くことがあり、罹患後も再感染や家族への感染拡大を防ぐ目的で接種するのは有効です。
接種のタイミング
• 体調が回復してから1〜2週間後が目安
発熱や倦怠感が完全に治まり、体力が戻ってから接種するのが望ましいです。
免疫がしっかり働くためには、健康な状態での接種が必要です。
接種が不要なケースもある
• 同じシーズンに同じ株に再感染する可能性は低い
自然感染によって抗体ができていれば、同じ株に対する再感染リスクは低いとされています。
ただし、ウイルスが変異していたり、別の株が流行している場合はこの限りではありません。
結論
インフルエンザに一度かかったからといって、ワクチン接種をやめる必要はありません。
むしろ、他の株への感染予防や重症化防止のために接種するメリットは十分にあります。
医師と相談しながら、体調が整ったタイミングで接種を検討するのがベストです。